CS2(CatSystem2)とは?
CatSystem2(以下、CS2)とは、ういんどみるから発売されているゲームに使用されている、共通のゲームエンジンのことです。「はぴねす!」や「ツナガル★バングル」等、最近のういんどみる製品はCS2によって作られています。
CS2は基本コンセプトとして、ADV(アドベンチャー)ゲームを開発する際に、スクリプト作業を出来る限り楽に効率よく制作を行えるよう、実作業レベルでの手間を最小限にすることを最重要とした設計になっています。シンプルさ(理解しやすさ)を持ちながら、多彩な演出機能と高い柔軟性を兼ね備えたバランスの良いエンジンでもあります。
エンジン能力に関しては最近のういんどみるタイトルよりご想像いただきつつ、 まずは一度このエンジンに触れていただき、そこで改めて実際の性能の程をご評価ください。以下では実際に触れる前に、特徴など簡単な紹介をします。
CS2の特徴
◆エンジンの動作
- CPUとGPUの両方を活用した柔軟な描画機能
- 詳細なオプション機能
- 信頼のある安定動作
CPUによる描画処理とGPUによるハードウェア描画処理を重ねることで、柔軟かつ高速な描画機能を実現させています。
CPUとGPUの機能の使い分けも比較的簡単に行え、シンプルなスクリプトも非常に凝ったスクリプトも、シーンに応じて使い分けることが容易です。
初心者には易しく、熟練者は凝りに凝った演出を作り込むことが出来る設計になっています。
ゲームをプレイするユーザーが遊びやすいように、キーカスタマイズや動作オプションなどを詳細にカスタマイズすることが可能です。 さらに設定ダイアログには「簡易モード」と「詳細モード」があり、初心者にもコアなユーザーにも親切な作りとなっています。
「ういんどみる」および「ういんどみるOasis」ブランドで実績を重ねてきた、安定動作しゲームをプレイしやすいエンジンです。 評価については、ネット検索などを行い、ご自身で調べてみてください。
◆スクリプト記述
- 記述が簡潔で、読みやすいスクリプト書式
- 複雑な命令を避け、シンプルな命令を重ねていく仕様
- 柔軟なマクロ機能
基本となる簡単な書式で書かれたシナリオテキストが、(1行ラベルをつけるだけで)そのままスクリプトとして利用できます。
入力待ちの記号を入れたり、台詞の発言キャラ名を括弧でくくったりする必要もありません。
演出用の命令も非常にシンプルですので、入力作業の煩わしい部分が軽減され開発作業時間の短縮にも大きな効果をもたらします。
複雑な演出処理も、シンプルな命令を重ねていく形で非常に柔軟な演出が実現できる仕様になっています。 シンプルでありながらも可読性に優れた命令書式となっていますので、他人が組んだ演出スクリプトも比較的容易に解釈することが出来ます。
複数の命令群を使いやすいようにマクロ化することが出来ます。
マクロには任意で引数を複数つけることができ、引数にはデフォルト値を定義することも可能です。
スクリプト内でマクロを使用する際には引数を省略して記述することが出来ますので、スクリプトが簡潔に書きやすくなります。
マクロ展開(スクリプトコンパイル)時には引数は文字列として処理され、実行時に文字列や数値の判定を行っていますので、工夫次第で柔軟な記述が行えます。
◆サポートツール
- 複雑な差分のあるCGの使用を容易にするGUIツール
- CS2実行中の内部パラメータを操作できるデバッグモード
- 声優さんに優しい台本データを作成する台本化ツール
スクリプトを組む際に、複雑な画像差分の組み合わせをGUIツールで確認することが出来ます。 (立ちCG・イベントCGのどちらも対応)
GUIツール上に表示されている差分パターンを、クリップボードを介して即座にスクリプトに入力することが可能ですので、細かい表情変化やポーズ変更の多用されたシーンもスムーズに組み上げられます。
さらに、組み合わせ不可能な差分パターンは、あらかじめ定義しておくことによって警告表示を行うことも可能です。
CS2のデバッグモードを用いることにより、実行しながら様々な確認・操作を行うことが出来ます。
内部のグラフィックデータ(VRAMの内容)を確認したり、任意の画像をマウスで一時的に位置調整したりと、スクリプト作業の手助けとなる機能も用意されています。
また、内部フラグを自由に参照したり書き換えることも出来ますので、シナリオデバッグも容易になります。
シナリオテキスト(もしくはスクリプトの組み込まれたファイル)をコンバーターにかけて、即座に台本データ化することが出来ます。
また、台本データをそのままPDF形式に変換することも可能です。
印刷作業を除けば、数MBのシナリオでもわずか数分で台本化することができます。
音声再生命令をスクリプトの中に自動的に埋め込むこともできますので、音声切り出しにミスさえなければ音声ファイル間違いというバグが発生する心配もありません。
未だ比較的多くのメーカーさんが声優さんに優しくない(読みづらい)台本を作成しているというのは意外に知られていない事実ですが、ここで出力される台本は何人もの声優さんから非常に読みやすいとの評価を頂いている、声優さんに優しい台本です。
※現公開バージョンには、台本化ツールは含まれていません。
今後の予定(あるいは希望)
- 2D画像と3D画像を合成表示する機能の搭載
- GUIサポートツールの充実
- GPUのシェーダーを用いた柔軟な描画機能の搭載
「ツナガル★バングル」ではすでに実験的に使用していますが、2Dとリアルタイム3Dの画像を同時に重ね合わせて表示出来るよう調整中です。
実際の動作は「ツナガル★バングル」体験版でご覧になることができますので、興味のある方はういんどみるOHPのほうをご参照ください。(3D背景の手前に2Dキャラを表示させているシーンが冒頭にあります)
構想はいくつかありますが、時間的な関係で実現の目処は何とも言えない状況です。 協力してくださる方がいらっしゃいましたら、強力に支援したいと思います。
もう1~2年先、ほぼ全てのユーザーのGPU環境でシェーダーが当たり前に使えるようになるのを待って、という前提の話ではあります。
他、エンジンの細かいバージョンアップやマニュアル等の改変など。