4.複数の立ち絵を表示する
前ページまででシーンスクリプトの基礎的な部分はだいたい紹介しました。
次はより実際のゲーム製作に即したコマンドを使用していきます。
と言っても、特別難しくなるわけではありません。
最初はコマンド名など覚えなくても構いませんし、紹介されていることすべてをテストしなくても大丈夫です。
あまり興味がないところにも、とりあえずは目を通しておいてください。
後で分からないことが出てきたときに解説が探しやすくなります。
スクリプト実行前の画像の初期化
▼ラベルを一つだけ作り、中身を上書きしてテストを行っている人はかならず読んでください▼
今後のチュートリアルでは、画像の初期化をしないと実行結果が異なってしまうものがあります。
それを回避するためにも、ラベルの下に以下のように書き加えてください。
#ex //使用しているラベル bg cg wait //初期化の実行 //以下、今までどおりに実験用スクリプトを記述
こうすることで、実験用スクリプトが実行される前にすべてのbg・cgバンクが初期化されます。
使用するタイプが増えた場合はその都度追記してください。
※初期化コマンドでバンクを指定しないと、そのタイプの全バンクが初期化されます。
「wait」については今後説明があります。
チュートリアル
ここからは、いままで「test.txt」に書いた部分は使用しません。
また、説明に関係のない初期化やラベルは例から省略します。
任意で新しいシーンファイルやラベルを作って記述し、実行してください。
1.二人を並べる
背景に二人のキャラクターを表示します。
bg 0 bg01a0 cg 1 bd02,1,1,0,5 200 //すもも=x:200に表示 cg 2 be01,1,2,3,3 600 //伊吹=x:600に表示 rdraw \n //クリック待ち
紫文字の行を見てください。
立ち絵のファイル名の後にあるのは表示座標です。
イメージロードコマンドは、読み込むときに表示座標も指定できます。
数値を二つ指定すると、x、y座標の指定になります。
最後のオレンジ文字の「¥n」は、テキストの代わりにクリック待ち状態を作っています。
ここで処理が実行されます。
【実行例】
実行すると、立ち絵がそれぞれ画面の左端から200pxと600pxの位置に表示されます。
ここまでできたら、クリックせず画面を表示したままにしてください。
●画面上で位置を決める
実行例の画面を表示したまま(CS2がアクティブ状態)、キーボードの「Qキー」を押してみてください。
画面の3ヶ所にパラメータが現れます。
右上の数値はカーソルが当たっている座標です。
今度は左下に注目してください。
表示されているのは、上段が「タイプ」、下段が「バンク」です。
ここの「cg」と「1」をクリックしてください。
選択したタイプ・バンクが赤字になります。
この状態で画面をドラッグしてみましょう。
「cg 1」に読み込んでいるすももの位置を自由に動かすことができます。
バンクの「2」をクリックすると、同じようにcg 2の伊吹の位置を変えられます。
再度Qキーを押すと通常画面に戻りますが、動かした位置も元に戻ってしまいます。
次はこのQキーを使って位置指定をしましょう。
2.立ち絵の位置を変更する
再びQキーを押してください。
まずは「cg 1」のすももを動かし、位置を決定します(※どこでも構いません)。
その後、左上のパラメータ「pos」の行をクリックします。
「cg 1」の位置情報がクリップボードにコピーされました。
先ほどのシーンファイルに続けます。
「¥n」の下に1行空けて、ペーストしてください。
bg 0 bg01a0 cg 1 bd02,1,1,0,5 200 cg 2 be01,1,2,3,3 600 rdraw \n //「\n」の下にコマンドを続けるときは1行空けてから書きます cg 1 pos 314 279
タイプとバンクの指定である「cg 1」と、「pos」と「x・y座標」がコピーされました。
これは「pos」(表示位置指定)コマンドの書式になっています。
一度読み込んだイメージの位置を変えるときはposコマンドを使用します。
次いでcg 2の伊吹も動かし、同じようにコピー&ペーストしてください。
rdrawとクリック待ちも入れてしまいます。
bg 0 bg01a0 cg 1 bd02,1,1,0,5 200 cg 2 be01,1,2,3,3 600 rdraw \n cg 1 pos 314 279 cg 2 pos 479 234 rdraw \n
【実行例】
最初にx:200とx:600に表示され、クリック後に表示位置が変更されます。
解説
¥n
シーンファイルで「¥n」と入れると、メッセージウィンドウに表示するテキストが無くてもクリック待ちを作ることができます。
本来の使い方は別にありますが、練習用スクリプトで結果を表示するときにはテキストかこの¥nを置いてください。
表示位置
画像の表示位置は座標で指定します。
座標にはx軸(水平)・y軸(垂直)・z軸(奥行き)の三つがありますが、2Dの画像にはx・yの二つしか指定できません。
イメージロード時か、posコマンドを使って指定します。
cgタイプのデフォルト表示位置は「400,230」です。
イメージロード時に座標の指定を省略すると、この値になります。
一度値を指定すると、初期化するまでその値が保持されるので注意してください。
以下はチュートリアルのソースに続け、再度x座標だけを指定して画像を読み込んだ例です。
bg 0 bg01a0 cg 1 bd02,1,1,0,5 200 cg 2 be01,1,2,3,3 600 rdraw \n cg 1 pos 314 279 cg 2 pos 479 234 rdraw \n //最初と同じようにイメージロード時にx座標だけ指定する cg 1 bd02,1,1,0,5 200 cg 2 be01,1,2,3,3 600 rdraw \n
y座標の指定をしていないので、高さは変わらないままx:200とx:600に表示されます。
posコマンドでの「座標の無指定」は現在値を変更しない、と覚えてください。
表示の初期値は[txt]フォルダ内の「表示初期値.txt」に記載されています。
→詳細:コマンドリファレンス「pos」
一時停止&グラフィック調整モード
アドベンチャーパート中にQキーを押すと、「一時停止&グラフィック調整モード」(Qキーモード)になります。
位置だけでなく、拡大・縮小率の変更も可能です。
選択肢表示中は使用できません。
また、Oキーモードになっているときはシーンリストからcstファイルを選択することができなくなります。
まとめ
- 「¥n」かテキストが現れることでクリック待ちになる
- イメージロード時かposコマンドで表示位置を指定できる
- Qキーで「一時停止&グラフィック調整モード」が使用できる